このElonの動画は見るべき。毎日を何となく生きてしまっている人には劇薬のカンフル剤になる。過去NYでDeal Bookというコンフェレンスがあり、今をときめく経済人達が登壇した。その大トリがElon。他の人は30分。Elonの会話は90分。でもあっという間だった。私的には歴史的対談。
日本にいるとあまり分からないと思うけど、Elonは可哀想なほどメディアから嫌われてる。
なぜか?左寄りの人達が牛耳る米国メディアは今までずっと情報をコントロールすることで世論を操作してきた。
ほんの10年前まではほとんどの情報はテレビや新聞でしか拡散されなかったのでコントロールすることは容易だった。
でもSNSの普及、特にX(旧Twitter)のおかげで人々が価値があると思った情報はたとえ元の発信者がフォロワー3桁の一般人でも百万単位の人に拡散できる時代になった。
そうなると今まで自分達に都合の良いように情報を操作してきたメディアは大慌て。都合の悪い情報はあまり拡散されないようにTwitterにアルゴリズムを操作する圧力をかけた。
これはTwitter FilesというElonが公開したデータの中でも明らかになった事実。
Elonは自他ともに認めるフリースピーチ崇拝者。Twitter (X)を買ったのは庶民の声が時の指導者の都合のいいように操作されるのを防ぐため。その聖なる「町の広場(Town Square)」を守るために金銭的な損得は考えずにTwitterを買ったんだと私は思う。
Elonはお金儲けや権力にほぼ興味がない。それがこの対談を見るとよくわかる。
じゃあ何に興味があるのか?人類や地球が本当に必要とする物やサービスを高品質で世界に提供する。それだけ。
純粋に世界を自分の手で良くしようと真剣に必死に働いてる。
実際、Elonは何年もかけて何百億ドルも注ぎ込んで開発した電気自動車の作り方をすべてOpen Sourceにしている。特許もほとんど取っていない。なぜか?
自分の作る物が世の中の役に立つと信じているなら、それをできるだけたくさんの会社にも作って売ってもらって、できるだけ早く普及した方がその自分の発明がさらに人類に貢献するから。
お金儲けは目的ではないのだ。お金に興味のないElonが世界一の資産家になるんだから、経済というものは本当に面白い。
この対談は90分すべてが見る価値あるけど、その中でも私の心の琴線にめちゃくちゃ触れた箇所が3つある。
一つ目は11分辺り。過去、Elonはユダヤ人を否定するようなツイートに対して「これは本当のことだ」というリプを書いた。これが大炎上。Elonはユダヤ人嫌いだ、人種差別だとElonのことが大嫌いなメディアと左寄りの人達はここぞとばかりに彼を叩いた。
Elonはそのリプが自分が言いたかったこととは全く別の解釈をされたことに気づき、説明するツイートをすぐに書いたけど、時すでに遅し。その説明ツイートはもちろんメディアには取り上げられない。
これが理由でDisneyを始めとする沢山の企業がXに広告を出すことをやめた。
完全に左寄りで自身もユダヤ人であるインタビュアーのAndrewはElonとは長い間の友達だと言っていたけど、おそらくElonのことをあまり好きではない。
彼はこのElonのお手つきを責めた。おそらく対談中にはっきりと謝罪をして欲しかったんだと思う。
でもElonは突然「彼らにはXに広告を出して欲しくない」と言い切った。驚いたAndrewは「え?何言ってるの?どういうこと?」と動揺。
Elonは「俺を相手にお金で脅迫する気? Go fxxk yourself」と2回言って「ハーイ、ボブ」と観客にいたDisneyのCEO、Bob Igerに手を振った。
「でも広告がなかったらXは潰れるでしょう」と言うAndrewにElonは「地球は正しい答えを出す。広告ボイコットをする企業が正しいのか、Xが正しいのか。」
これは自分が作る商品やサービスが地球レベルで人類の役に立っているという圧倒的に揺るがない自信と軸があるからこそ言えること。
最終的に判断するのはメディアでも大企業でもなく、地球中の人々。Tell it to the earth. Let the earth decide. 痺れた。
二つ目は15分辺り。「テスラは他の自動車会社が売ったすべての電気自動車を合計した台数より多くの電気自動車を売った。つまり、テスラは世界で一番気球環境に貢献している会社だ。そのリーダーである俺は世界で一番環境に貢献している人間だ。」
これもElonがテスラを経営する一番の理由が環境保護であることがわかる。自分は地球環境に貢献しているというみなぎる自負と誇り。
これに対してAndrewは「その世界で一番貢献している影響力のある立場のあなたはその力をどう考える?」とまた前出の反ユダヤ人ツイートの世界に与えた影響の話を蒸し返そうとする。
それに対してElonは「俺が言ってるのは実際に良い事をすること。良い事をしている印象を世間に与える事じゃない。世の中には良い事をしている印象だけを気にしてその裏では酷い事をしている奴らがたくさんいる。Fxxk them.」とやや声を荒げて言い放った。
この発言は最近私が読んでいる黄色い本『文明論之概略』に出てくる福沢諭吉が述べた「惑溺」に似たものがあると感じた。
慈善事業が普及しているアメリカにも偽善者は溢れてる。良い事をする時にメディアをわざわざ呼んでニュースにしてもらうような人や企業は多い。
Elonは実際に良い事をしている自負がある。彼の動機はピュアでシンプル。お金、権力、名声、そんなものは気にしない。とにかく人の役に立つ良いものを作る。だから彼の作るものは世界を変えるのだ。
3つ目は25分あたり。「俺の頭の中は嵐が吹き荒れてる。みんな俺になりたいって言うけど、誰も俺になったことはないから分からないんだ。みんな実際に俺になったら嬉しくないと思う。」
Elonの父親はDVで彼はかなり辛い少年時代を過ごした。Elonはアスペルガー症候群だと自分で公表してるけど、学校でもかなりいじめられた。12歳くらいの時、自殺も考えたらしい。生きててくれて本当に良かった。
Andrew は「その嵐はハッピーな嵐か?」と聞いた。Elonは少し辛い顔をして「No.」
その自分の中に常に吹き荒れるコントロールの効かない辛い嵐を世界を変える発明を作り出す原動力に変えるElon。本当にすごい。心から大変だと思う。
これはいわゆる「永遠に踊り続ける赤い靴」を履いてしまったバレリーナみたいなもの。体はボロボロで、もう休みたいのに赤い靴は踊ることをやめない。靴を履いている限り、いつまでも踊り続けるしかない。
観客はその素晴らしい踊りを見て喝采を贈る。「なんて才能だ」「羨ましい」「あんなふうに踊れたらどんなにいいか」とみんな言う。バレリーナ本人はもう靴を脱ぎたいのに脱げない。脱ぎ方を知らない。
イーロンはもう何十年もその赤い靴を履き続け、寝る間もなく踊り続けてる。まるで永遠に引退できず過酷なトレーニングを毎日くりかえす、オリンピックの金メダリストのよう。
それがどんなに大変で心休まらず、疲れることか。
実際この世界で歴史に名を残すような偉大な経営者達はみんなこの赤い靴を履いているような気がする。
同じDeal BookコンフェレンスでNVDAのCEO, Jensen Huang も言っていた。「もしNVDAを経営することがこんなに大変だと知っていたらおそらく起業していなかった。」

私はElonもJensenもこの世に存在してくれてありがとうと心から言いたい。できるだけ長く現役で頑張って人類に貢献する発明をどんどん続けてほしい。
でもそれは赤い靴を履いた最高のバレリーナが身を削って踊る最高の舞台をいつまでもお気楽に見ていたい身勝手な観客の気持ちだ。
Steve Jobsだってガンになって56歳で死んでしまった。
Elonをいじめてるメディアはもう本当にやめて欲しい。もしElonがいなくなったら人類の損失だ。できるだけいつまでも元気で現役でいて欲しい。だからこそ今回の選挙は嬉しかった。
そしてそんな事を言っている自分もお気楽な観客はやめて自分なりにもっと社会の役に立つ事をしたいと心から思った。赤い靴は持ってないけど、ピンクの靴くらいは探せばある気がする。
このElonの動画を見てあなたは自分も何かしたいと思っただろうか?それともこたつでみかんを食べながらお気楽にバレリーナをテレビで鑑賞する方がいい?
これを見て日本の老若男女がたとえ数人でも「私も靴を履こう」と思ったなら日本もまだ大丈夫だと思う。
今日はここまで
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