たかが感情、されど感情
でもファンダメンタルには影響がないとはいっても、だから株が下がらないとは言い切れない。なぜなら、ディージェン5の株は押し並べてバリュエーションがとても高い。
PEは一番低いHOODでも35x。PLTRは200x近い。EBITDA倍数も平均で76x。
これらの株のバリュエーションが高いのはこれらの株価が過去18ヶ月ほど、ものすごい勢いでバリュエーションを無視した感情で上がり続けてきたから。
業績はもちろん素晴らしい。でも上げのスピードは業績の上がるスピードより速かった。感情で上げた株は感情で下げてもおかしくないのだ。
そして感情とは水もの。いつどんな理由で潮目が変わるか分からない。
じゃあどうすれば? チャートが鍵
今回の下げはディージェンズが売りに走ったから。そしてディージェンズが見るのはファンダメンタルではなくチャート。そう、鍵はチャートにあると私は思う。
これはPLTRの1年日足チャート。2024年第4四半期の決算で窓を開けて24%上げたあと、緑の21日移動平均線から大きく離れてしまっていた。
この状態を株用語では「下にエアポケットがある」と言う。サポート(支持線)が遠いので簡単に大きく下げやすい状態、ということ。
木曜の朝、PLTRは100ドル(青い線)を切ったがすぐに戻して106ドルで閉めた。
PLTRにはこの100ドルがとても大事なレベル。
キリのいい数字は支持線や抵抗線になりやすい。それだけでなく、決算直後の株価も100ドル、そして21日移動平均線も100ドルあたりだ。
金曜日、この100ドルを維持できればモーメンタムは特に変化なし、と言えるかと思う。他のディージェン5の株も今、皆似たような場所にいる。
もし、100ドルが維持できなかったらおそらく次のサポートは$80(赤い線)辺りだと思う。もしそこまで下がったら私は株を買い足すと思う。$80まで下がったら私のようなファンダメンタル買い手が湧いてくると思う。
むしろ私のようなファンダメンタル株主はそうなることを願っていたりする。だって、ファンダメンタルは変わらず、株価だけ安くなるのだから。
Comments