PLTRの下げがディージェン株の下げに影響する理由
PLTRの株が大幅に下げる理由はPLTRに特化したもので、防衛費が削減されたからといって、その他のディージェン株に直接影響する理由は何もない。
でもTSLAを除くその他3つの株はPLTRにつられて大幅に下げた。なぜか?
それはこれらの株を持っている層、特にこれらの株を短期で売り買いする人達(長期保有者は日々の株の動きにあまり影響を与えない)が同じだから。そう、彼らがディージェンズなのだ。
ディージェンズはファンダメンタル分析など一切しない。売り上げの伸びもPERやその他のバリュエーションも全く気にしない。財務三票なんて興味ない。見るのはチャートと売りと買いの情報が載る板とオプションのデータだけ。
彼らは一旦モーメンタムの潮目が変わったと判断したら逃げ足はめちゃくちゃ早い。彼らはレベレッジをかけるので、早く逃げないと完全退場しかねない。
今回の下げは利確・損切り・追証などの色々な理由でディージェンズが株を売ったから起こったと私は思う。ファンダメンタルな理由からではない。
ファンダメンタルな理由じゃない・PLTRの業績への影響
結論から言うと、8%の防衛費削減がPLTRの業績に影響するとは私には思えない。私のPLTRの株を長期保有するテーゼは防衛ではなく民間の方だ。
膨大なデータをAIを駆使したソフトウェアで精査し効率よく有効に使えるようにするPLTRのソフトウェアはAIが流行り出す前からAIを使っていた。
そのソフトウェアは初めは主に防衛に使われていたが、今ではAIをどう使えば効率よく業績を上げられるのかよく分からない大企業が、PLTRの前に列を作ってその導入を待っている。
PLTRは販促にほとんど資金を使う必要がないのだ。お客さんの方から口コミでどんどんやってくる。
今のPLTRの成長率は顧客の需要よりもいかに早く顧客企業にソフトウェアを実装できるか、の供給による。防衛の需要が減れば、民間の成長率が伸びるだけだと思う。
さらに、防衛費の削減は無駄な支出を抑えるため。PLTRのソフトウェアに使う資金が無駄と判定されるはずはない。
逆に、無駄を排除したことにより、効率を上げてくれるPLTRへの予算はひょっとすると上がるかもしれない。
だから今回の下げは防衛費削減、というニュースを口実にしたセンチメント(感情)の変化であって、業績(ファンダメンタル)への不安ではないと私は思う。
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