トランプ外交の思惑
トランプ外交は財政赤字改善に関連していると思う。ウクライナにお金を送ることはもう辞めたいし、ヨーロッパがアメリカの軍事力におんぶに抱っこの状態を改善したい。
そしておそらくトランプはアメリカの産業を活性化させるために、中国を牽制したい。そのためにはロシアと仲良くしておいた方がいい、とも思っていると思う。
中国とロシアが結託してアメリカと敵対するのはアメリカにとって得策ではない。
今回のゼレンスキーとの公開口論の結果、ヨーロッパは自国の防衛は自国でするべきだ、という意見が出始めている。
ニクソン以来、アメリカはヨーロッパに正当な軍事費の分担を求めてきたが、どの大統領も達成できなかった。
トランプはその難問をハードボールを投げることで、もしかすると解決してしまうかもしれない。
トランプはモラルの善悪にとらわれず、今の現状でアメリカに最良の政策を取ろうとしている。それはモラルとイデオロギーにとらわれた人から見ると信じられないかもしれない。
でも実際の世界はモラルとイデオロギーで善悪を見分けられるほど単純ではない。水戸黄門のようなシンプルな勧善懲悪がまかり通る世の中ではない。
イスラエルとパレスチナ、ウクライナとロシア、見る人の立場によってどちらがより悪者かはかなり変わる。
「アメリカ人であることが恥ずかしい」とSNSで言っている人はたくさんいる。でもトランプは全く気にしない。
世の中の「いい人ぶるサイン」Virtue signalling をする人たちに悪びれることもなく、アメリカファースト、という明確なノーススターを基準に政策を取るトランプはある意味、潔いとも言える。
イーロンもそうだけど、人からどう思われようと全く気にせず、たくさんの人から嫌われても信念や行動、態度を変えない人は強い。そしてかっこいい。
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