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Showing posts from September, 2024

今後の米株相場の展望についての私見

今日は今後の米株相場の展望についての私見を書いてみる。大統領選挙の影響、年末の株の動き、来年不況が来るかどうかについても考察する。   <50bpsの利下げの政治的背景> 先日のFOMCで50bpsの利下げがあり、利下げのサイクルが始まった。FOMC直前の投資ミーティングで私が予想したようにFEDは50bpsの利下げを決行した。 パウエルは色々な理由をつけて決断を正当化していたが、私はこれは政治に影響された決断だと思っている。 パウエルはカマラに勝って欲しいのだろう。 パウエルは2017年にトランプにノミネートされ2018年に着任、2021年にバイデンに再ノミネートされ2022年に再着任した。 FOMCチェアの任期は4年でパウエルの今回の任期は2026年5月まである。 もしトランプが勝ったらパウエルは2026年になる前に首になるのではないか、と噂をされていたが、今年の7月のインタビューでトランプはパウエルは2026年までの任期を全うさせると言っている。でも再ノミネートはおそらくない。 カマラの場合、再ノミネートの可能性もあるし、トランプは大統領だった間、パウエルに圧力をかけ続けたので、パウエル的にはカマラ下の方がやり易いという動機はどうしてもあるだろう。 だとしても選挙直前のFOMCでディセンター(反対意見者)まで出して50bpsカットを強行するとはなんと大胆。FOMCにディセンター出るのはほぼ20年ぶりのこと。   <50bpsの金利カットがもたらすもの>   これはChicago FedのFinancial Condition Index、つまり金融がどれだけ引き締まっているか緩んでいるか。これを見るとわかるように、金融状況は2023年1Q あたりを境に緩くなりつつある。 今のレベルはなんと2022年3月の利上げ開始時点よりすでに緩いのだ。 今回の50bpsの利下げをする前からすでに22年3月より緩い 。 利上げをしたのになんで?と思うかもしれないが、政府がお金を財政赤字という手段で垂れ流し、銀行は融資を盛んに進め、マネーサプライは順調に伸びているのだ。 このシカゴFEDのデータはプライベートクレジットのようなシャドーバンキングの金融状況も数値に入れている。 結局世の中まだまだ金余りなのだ。 パウエルがこれを知らないはずがない。金融が...

今後の鍵を握るのは木曜のBroadcomの決算と金曜の雇用統計

今月は先月と似ている。8月1日、経済の停滞を恐れた米株相場は予想より悪かった雇用統計にショックを受け、翌月曜、パニッククラッシュを起こした。その後株価は回復したが、9月に入ってまた相場はナーバスになってる。今後の鍵を握るのは木曜のBroadcomの決算と金曜の雇用統計。今日はそのプレビュー ​ 9月初めの動きはトレンドを示す 機関投資家、特にヘッジファンドは月末や月初にその月のストラテジーを決めてポートフォリオをリバランスすることが多い。 ファンドは業績を月毎に投資家に報告しなければならないからだ。 特に9月は夏休みが明けて、プレーヤーたちが全員デスクに戻ってくる。 歴史的にも9月は1年で1番成績の悪い月だし、今後の4ヶ月で今年のボーナス額が確定するので、ストラテジーを変えてくるファンドも少なくない。 だから、9月頭の数日の動きは9月10月のトレンドを示唆することがよくある。 ​ セクターローテーション 9月頭の2日間のトレンドを一言で表すと「セクターローテーション」だと思う。 このグラフを見るとわかるように、9月に入ってテクノロジー株は株はたった2日で5%近く下げたけど、生活必需品(XLP)、公共事業(XLU)、不動産(XLRE)は上がっている。 次に成績がいいのはヘルスケア(XLV)と金融(XLF)。 半導体やテクノロジー株が9月に入って大幅に下げているのに気を取られて、気がついていなかったかもしれないけど、XLUとXLFは年初から20%以上上げてテクノロジー(XFK)の9.3%の2倍以上の成績を上げてる。 セクターローテーションについてはこのチャートを見るとわかるように、テクノロジー株は7月初旬までダントツのリーダーだった。でも今は下から数えた方が早い。 ではなぜテクは売られているのか? ​ テクが売られる理由①利確 なんだかんだ言って、テク株が上がりすぎたからそろそろ利確、が一番の理由だと思う。 ヘッジファンド界のカリスマ達のトレードを見ると2022年末や2023年頭にテク株を買ったファンドが多い。 となるとテクのリーダー株は2倍3倍4倍になってる。利確するのはリスク管理の観点でも理に適っている。 ​ テクが売られる理由②利下げが来る これから利下げが来る。短期金利が下がると有利なのはまずストレートに不動産。 金融はイールドカーブがポジティブになると有利なの...

CRWDの決算

CRWD事件の内容 ​参照URL https://www.cnbc.com/2024/07/19/what-is-crowdstrike-crwd-and-how-did-it-cause-global-it-outages.html CrowdStrike (CRWD) は2024年7月19日に重大なシステム障害が発生した。原因はソフトウェア更新の不具合であった。この障害により、世界中のITシステムに広範囲な影響が及び、銀行業界や航空業界など多くの産業が影響を受けた。具体的には、Windowsシステムがクラッシュし、多くの企業やサービスに運営上の問題が生じた。私も会社も共にもろ影響を受けた記憶がある。 ​ ​ <CRWDの決算で私が思う事> ​ ・システム障害のインパクト ​ 今回のCRWDの決算は今期の売り上げとかマージンとかは私は気にしてなかった。 今回の注目はAnnual Recurring Revenue (ARR: 毎年更新される売り上げ)とRemaining Performance Obligation(RPO: バックログ)がどれだけ影響を受けたか、つまり すでに契約してたアカウントがどれだけサービスをキャンセルしたか 。 そしてシステム障害事故後の修正された今年度のガイダンス。 ARRもRPOも驚いたことにどちらも下がっていなかった。 私は1割から2割くらいの顧客がサービスをキャンセル。残った顧客も最大で4割くらいの値下げ交渉をしたのではないかと思っていたのでこの数字には驚いた。 私が数字を読み間違っていない限り、これらの数字が物語ることは 顧客たちのほとんどは事件後、サービスをキャンセルしなかったし値下げ交渉もしなかったことになる。 にわかには信じがたい。まだ1ヶ月ちょっとしか経っていないので、まだ交渉してないだけかもしれない。 そしてガイダンス。4月期の2025年度の売り上げガイダンスは$4,011 millionだった。それが $3,902 millionに下方修正された。 これは たったの2.7%の下方修正 だ。 2025年度のEPSガイダンスは$4.03から $3.65に下方修正されたので こちらは9.4%の下落だけど、それにしても大したことはない。 事故の業績へのインパクトは私が予想よりずっと少なかった。 ​ ・株はどうなる? 今のCR...

株式投資とその元手稼ぎで人生を楽しむ:大変なのは文字通り大きく変わること。

私は、有限な時間を最も大切にしている。 時間>>>お金という考えを持っている。 故に私は働く際に、貴重な時間的なコストを支払ってもらった給料だから何としてでも株でプラスにしたい(正確には総合でマイナスにはしたくない)。そう無理矢理でも考える。これこそが有限な時間をかけてでも元手の資金を稼ぐ真の狙いだ。その結果、過去投稿のような株式市場及び国際政治経済の分析に注力できるのである。 正直、9月頃から仕事に対する新鮮味が減少し、楽しさや経験値があまり蓄積されなくなっていると感じることが多くなった。そして正直飽きていた。この状況は、以前読んだある論文の内容と一致していると思う。その論文では、 キャリアの成長曲線において一定期間を過ぎると学習効果が減少し、新たなスキルや知識の習得が停滞する時期が訪れる と指摘されていた。自己中心的な考えだが、労働収入を得るならやってみたことないような仕事がいい!そこで新たな知見を身につけて株の元手としたいのだ。 "The Career Development of Engineers: A Longitudinal Study"    (この論文では、キャリア成長曲線について長期的な視点から分析している。学習効果の減少と新しいスキルの習得の停滞についても触れられている。) "Career Plateaus and Learning Curves: A Study of Professional Development"   「この研究は、職業的成長の過程でキャリアの停滞期について詳しく分析している。学習効果の減少とその影響についても議論されている。」 "The Impact of Learning Curves on Career Progression"   「この論文では、学習曲線がキャリア進行に与える影響について探求している。特に、一定期間を過ぎた後の学習効果の減少について詳しく説明されている。」 上記の論文の内容を思い返しながら、今が次のステップに進むべき時期であると考えるようになった。 金融関連でもデータサイエンスでもネットワークでも何でもいい。株だけでなくその元手を稼ぐ際にも楽しみたいのだ。一度っきりの人生だから。 そして最終的に、株式投資の分野で本業としてのキャリアを築...