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Showing posts from April, 2025

4月読んだ本&5月に読む予定の本

 4月に読んだ本↓ 5月読む予定の本↓ 4月はそれなりにハードスケジュールだった。それでも隙間時間で6冊読めたから、5月は少し余裕持って読めそう。。。久しぶりにラノベとかも読みたいな。

IS-LMモデル(自己学習用)

 ケインズの流動性選好理論:復習 貨幣需要関数: L = kY − hi L:貨幣需要 Y:国民所得(GDP) i:利子率 k、h:定数(感応度) 貨幣需要は 所得に正比例、利子率に反比例する。 💰 貨幣市場の均衡(LM曲線) 貨幣市場では、実質貨幣供給と実質貨幣需要が一致する必要がある。 実質貨幣供給を M/P(名目貨幣供給 M を物価 Pで割ったもの)とすると、貨幣市場の均衡は M/P = kY − hi これが LM曲線 の基本式である。 因みに、 利子率 iを縦軸、国民所得 Y を横軸にとったとき、右上がりの直線 になる。これが LM曲線(Liquidity preference–Money supply) である。 📉 財市場の均衡(IS曲線) 財市場の均衡は、投資 I と 貯蓄 S の均衡、または 総需要 AD = C + I + G によって決まる。 投資は利子率の関数と仮定する I = I − bi I :基礎的投資 b>0:利子率の変化に対する投資の感応度 総需要: Y = C(Y) + I(i) + G この均衡条件を整理すると、IS曲線が得られる。 Y=関数(i) 通常は右下がりの曲線 になる。つまり、 利子率が下がれば投資が増え、総需要が増えて国民所得が上がる という構図である。 📌 IS-LMモデルの意義 このモデルを使うと 金融政策(M の変化)→ LM曲線が動く 財政政策(G や T の変化)→ IS曲線が動く という具合に、政策が利子率や所得にどのように影響するかを視覚的・数学的に分析できる。 追加の変数(政府支出(G=150)と貨幣供給(M=600))を加えて作成してみた。

ケインズの流動性選好理論(Liquidity Preference Theory)を簡単な数式で表現する(自己学習用)

 ケインズの流動性選好理論(Liquidity Preference Theory)を簡単な数式で表現する場合、貨幣需要関数がよく使われる。ケインズは、人々が貨幣を保有する動機を以下の3つに分類: 1. 取引動機(Transaction motive)   2. 予備的動機(Precautionary motive)   3. 投機的動機(Speculative motive)   この理論を簡単な形で数式に表すと、以下のようになる: L = L1(Y) + L2(i) ここで (L):名目貨幣需要(Liquidity preference)   (L1(Y)):取引および予備的動機による貨幣需要(所得 (Y) の関数)   (L2(i)):投機的動機による貨幣需要(利子率 (i) の関数)   さらに具体的にすると L = kY - hi (k > 0):所得の変化に対する貨幣需要の感応度   (h > 0):利子率の変化に対する貨幣需要の感応度   ここでのkYは主に取引・予備的動機を表し、-hiは利子率が上がると投機的貨幣需要が減る(債券を買う方が得)ことを表している。 次はIS-LMモデルでの応用もしてみようと思う。

流動性選好理論の概要(自己学習用)

流動性選好理論の概要 流動性選好理論とは、ジョン・メイナード・ケインズによる理論であり、人々が貨幣をどのように保有し、これが利子率にどのように影響を与えるかを説明するものである。この理論において、貨幣需要は主に三つの動機に基づいて決定されるとされている。 1. 取引動機 :日常的な経済活動の中で取引を行うために貨幣を保有する必要性を指す。 2. 予備動機 :不測の支出や突発的な出来事に備えて貨幣を保有する理由である。 3. 投機動機 :将来の金利変動を予測し、債券などの金融商品よりも貨幣を保有する方が有利であると判断する場合に生じる動機である。 利子率との関係 ケインズは、特に投機動機が利子率と貨幣需要に重要な影響を与えると考えた。 利子率が高い場合、人々は債券などを購入する傾向が強まり、貨幣需要は減少する。一方、利子率が低い場合は、債券の価値下落を恐れて貨幣を保有する傾向が強まる 。このように貨幣需要の変動が利子率を調整する要因となり、経済全体の金融市場に影響を及ぼすのである。 経済政策への影響 流動性選好理論は、中央銀行による金利政策の枠組みを理解する上で重要である。例えば、中央銀行が利子率を引き下げることで貨幣供給量を増加させ、人々の消費や投資を刺激することが可能である。また、この理論は、財政政策と金融政策を結びつける理論的基盤としても機能している。

『雇用、利子および貨幣の一般理論』(自己学習用)

  『雇用、利子および貨幣の一般理論』は1936年にジョン・メイナード・ケインズによって執筆された書物である。本書は、古典派経済学の前提に疑問を投げかけ、特に有効需要の役割を重視する新たな経済理論を提示するものである。当時の大恐慌という厳しい経済状況の中、本理論は大きな注目を集め、経済政策の新たな道筋を示した。 ケインズは、失業が需給バランスの崩壊から生じることを指摘した。有効需要の不足が経済の縮小を引き起こし、完全雇用を妨げる原因となると論じている。 有効需要の不足:古典派経済学におけるセイの法則を否定し、需要側が供給を決定するという逆説を提唱した。不況時には消費と投資が減少し、失業が避けられない現象となるとした。 貨幣と利子率:ケインズは貨幣の役割を再定義し、利子率が投資を制約する要因であると述べた。特に 流動性選好理論 を提案し、貨幣需要と利子率の関係を説明した。 政府の役割:不況期において、政府は財政支出を通じて需要を刺激するべきであるとした。公共事業や社会資本の整備が、経済の安定化に寄与するとされる。 ケインズ理論は、従来の経済学理論を根本的に覆すものであり、その後の経済政策に大きな影響を与えてきた。特に、政府の積極的介入を正当化する理論的基盤として、大恐慌後の政策に採用された。今日においても、この理論は経済的安定と成長を追求する上で重要な指針となり続けている。 Introduction The General Theory of Employment, Interest, and Money was written by John Maynard Keynes in 1936. This book questions the assumptions of classical economics and presents a new economic theory that places special emphasis on the role of effective demand. In the severe economic situation of the Great Depression at the time, this theory attracted a lot of attention and showed a new path ...

死産される日本語・日本人

酒井直樹著「死産される日本語・日本人」は、日本語と日本人という概念が近代国家統合の必要性から作られたものであり、それ自体として独立して存在するものではないと論じている。「純粋」な日本語や日本人というイメージは、過去を美化することで現在を正当化しようとする考えから生まれたものだと言われている。この純粋さが、現代におけるナショナリズムや排他主義の一因ともなるという視点が示されている。 興味ある方は是非!

2024/10/03に投稿した内容を再投稿(大切だから)

  私が今家族と外国の友達たち全員に視聴を勧めてる動画がある。シカゴ大とコロンビア大の教授が登壇したAll-In Podcastの対談だ。目から鱗。最近気になって勉強しているElliot Wave説のアナリスト達は近い将来長期にわたるベア相場が来ると予言しているが、もし彼らが正しいとしたら原因はこれかもしれない。 今の投資家は地政学リスクに対する感度が鈍くなっている 地政学リスクはロシアがウクライナに侵攻して以来もうずっと高止まりしているのに、株価は上がり続けているので、最近は株投資家達は地政学リスクに鈍感になりつつある。 地政学リスクというのはもともと予測が難しいし、それを恐れてブル相場を逃した投資家が多いので、「ああ、またか。今回もどうせ大した事ないだろ」と、いわゆるオオカミ少年的な状況になりつつある。 だから先週と今週、中東の状況がかなり深刻化しているにもかかわらず、株価にはほとんど影響が出ていない。 かくいう私も「地政学リスクなんて気にしてたら投資できないよ」と正直思っている。 でもこのように悪いニュースに慣れすぎて悪いニュースに反応しないような、投資家達の認知に歪みがある時は要注意であることが多いとも思う。 ​ この動画を見て頭をガツンと殴られた そんな認知の歪みにどっぷりと浸かっていた私が、約2週間前に初めて見て以来、私はこの動画をすでに7~8回は見てる(2024/10/12現在)。そのくらいこの動画には衝撃を受けた。 このお二方はシカゴ大学教授のJohn Mearsheimer氏とコロンビア大学教授の Jeffrey Sachs氏。地政学と外交の専門家だ。 お二人の意見は概ね一致しているのだが、その意見は今までのメディアで聞いてきた話と全く違う。それでいて地政学に詳しくない人でも簡単に理解できる容易な言葉で理路整然と語ってくれている。 目から鱗というより、頭をガツンと殴られたような気がした。地政学リスクなんて無視で大丈夫、核戦争なんて起きっこないじゃん、とお花畑でルンルンしていた能天気を反省している。 以下、私がこの動画から受け取った大事なメッセージを解説する。 ​ アメリカはいい奴じゃない "We are not nice guys" メインのメッセージはアメリカはいい奴ではない、ということ。 アメリカはいわゆるAdministr...

朝早く起きたから今読んでいる本についてちょっと解説(『孫子の兵法』)

 おはようございます。 今は大切な用事で東京にいます。 習慣というものはなかなか変えることができないもので、昨日あれだけ疲れていたのに、今日はいつも通り3時に目が覚めた。そんな年相応におじさん化してきた私が今読み返している本がある。それが、『孫子の兵法』。何度か読んでいるから自分のためでもある振り返りをしたいと思う。まず、『孫子の兵法』の13編は、それぞれが哲学的な洞察を提供し、人生や社会における普遍的な真理を探求するものである。 ここから1編ずつ簡単に要約する。 1. 始計篇 始計篇は、目的と手段の調和を説くものである。成功への道筋を見極め、現実的条件と倫理的基盤のバランスを保つことが、人生の計画を構築する上で不可欠である。  2. 作戦篇 作戦篇は、資源の有限性を認識し、それを効率的かつ持続可能な方法で活用する知恵を説いている。無駄を省き、目的達成を目指す姿勢は現代社会にも通じるものである。 3. 謀攻篇 謀攻篇は、力ではなく知恵と理解による問題解決を追求する理念である。対立を超えた調和を目指し、戦わずして勝つ道を探ることが最高の戦略である。 4. 軍形篇 軍形篇は、防御と攻撃のバランスを通じて、自己保存と自己表現の間の調和を説いている。状況を見極め、最適な行動を選ぶ能力こそが重要である。 5. 兵勢篇 兵勢篇は、変化の力を理解し、それを活かすことを説いている。流れに逆らわず、自然の法則に従う姿勢が人生においても価値を持つのである。 6. 虚実篇 虚実篇は、物事の本質を見極め、敵の弱点を突くことを象徴している。現実の中で可能性を見出し、効率的な行動を取る知恵がここに含まれている。 7. 軍争篇 軍争篇は、人生における主体性を追求し、状況に適応しながら自分の道を切り開く哲学を説いている。主導権を握ることが勝利への鍵である。 8. 九変篇 九変篇は、変化を受け入れ、柔軟性を保つ哲学を象徴している。固定観念に囚われず、状況に応じた最適な選択をすることが重要である。 9. 行軍篇 行軍篇は、旅路における選択の重要性を説いている。目的地だけでなく、旅そのものの価値を認識することが、豊かな人生を築く鍵である。 10. 地形篇 地形篇は、環境との調和を追求する哲学を示している。外部の条件を受け入れ、それを最大限に活かす方法を探る姿勢が大切である。 11. 九...