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Showing posts from May, 2025

バリュエーション・CRWVへの影響

 バリュエーション NVDAはマグ7の中でもマージンが一番高いし、PEはちょうど平均くらいだが、期待される成長率が他よりずっと高いのでPEG Ratioはダントツで一番低い(低ければ低いほど安い)。PEG RatioはPEをEPS成長率で割った数値。 機関投資家たちもこぞって買っているわけでもなく、バリュエーションも妥当。よって今回の決算への期待値はそれほど高いわけではないと思う。 CRWVへの影響 3月28日に$40でIPOしたCRWVは何と一ヶ月半で4倍の$120になってしまった。私は残念ながらIPOで買った株を$82あたりで売ってしまった。 私はNVDAへの期待はNVDAの株価ではなく、CRWVの株に表れているのではないかと思う。CRWVはNVDAにレバをかけたように取引されている気がする。 CRWVが今日20%上がったのはNVDA決算への期待ではないか? よって、 もしNVDAの決算が悪かった場合、NVDAの株ではなくCRWVの株が下がりそう 。 結論・私はどうする ? 今回の決算で大事なのは来期の売り上げガイダンスとJensenの輸出規制に対するコメント。今期の売り上げやEPSはノイズが多いのでビートしてもミスってもあまり影響がない気がする。 中国への輸出ができなくても売り上げガイダンスは達成できる、的なコメントが出れば株は上がる のではないか。 私はすでにNVDAがボートフォリオで一番大きいし、NVDAはホドラー5の一員( NVDA, TSLA, META, PLTR, BTC )なので 今回の決算は良くても悪くても株を売る気はない 。ハッピー株主である。一生一緒にNVDA〜(一生かどうかは保証できないけど。。。)

マグ7たちのコメント・AIのレースはGPUと電力の勝負・鯨たちはNVDAを売った後

 マグ7たちのコメント 1Q決算でマグ7の各企業は軒並みCAPEXの予想数字を上げてきた。METAは$65billionから$72billionへ。GOOGは$65billionから$75billionへ。AMZNは$83billionから$100billionへ。MSFTの25年のCAPEX予想は$80billion。 これらの数字のかなりの部分がNVDAに流れる。NVDAの今年の売り上げ予想は今約$200billionなので、上記 4社の合計CAPEXだけですでに$327billionである 事を考えるとおそらく、予想を超える可能性は高そうだ。 さらにイーロンはテネシーにColossusと命名された巨大なデータセンターをx AIのために作り、 2025年と2026年で1million GPUを搭載すると宣言 している。 だから、中国に売れなければそのキャパを他に向ければいいのだと思う。 AIのレースはGPUと電力の勝負 NVDAの売り上げ成長率はAI元年から2年経った今でも、いまだに需要によるものではなく、TSMCがチップを作る速さ、つまり供給によるのではないか。そしてこの状況はしばらく終わりそうにない。 は、AIのレースは実質的には技術や創造性によって勝つものではなく、GPUと電力をいかにたくさんコントロールできるかによって勝つものである、と認識しているのでNVDAは引き続きとても優位な立ち位置にいると思う。 鯨たちはNVDAを売った後 さらに面白いのが、鯨たちはここ1年、NVDAを買っていないということ。 この表はWhale Wisdomのデータを元に私が作ったんだけど、去年の1Qから今年の1Qで以下の鯨たちは全員NVDAを売っている。この間、NVDAの株は約15%上がっているので、金額が同じなら株を売ったということになる(その間、買って売った可能性はあるが、期末から期末で見ると売っている)。 あの投資のカリスマ、ドラッケンミラーさんに至っては全て売ってしまった。彼のポートフォリオは2023年の終わり、約1割がNVDAだった。 これは一見、悪い事に見えるかもしれないけど、機関投資家がすでに売ってしまった、またはこれからもっと買うかもしれない、というのは強気な事なのだ。特に最近売ったのではなく、ここしばらくずっと比重が低いのであれば強気案件だ。 そして...

中国H20輸出禁止の影響・初の売り上げミスになるのか?・中国への輸出がもしゼロになった場合

  中国H20輸出禁止の影響・初の売り上げミスになるのか? $5.5billionの特別損益はどういうことかというと、今までNVDAは中国用に特別に作ったH20というGPUを輸出していたのだが、トランプ政権は4月9日にH20を中国に輸出するには特別なライセンスが必要、と通達した。 これにより、H20の在庫や部品、その他H20関連でバランスシートに計上されていた資産価値をゼロにライトオフ(損金処理)する必要が出てきたのだ。それが$5.5billionの特別損益。 これは売り上げがそのまま$5.5billion減るという意味ではなく、資産価値がその分減った、ということ。NVDAの総資産は$112billionあるので、約5%の資産価値が消滅した計算になる。これはおそらくOther Income (Losses)のラインに計上される。 問題はこの$5.5billionsではなく、 中国に何も輸出できないことが、どれだけ売り上げに影響を与えるか 、である。 コンセンサス予想を見ると、この影響は今期ではなく来期に出てくるとアナリストは見ていると思う。だから来期の売り上げ予想が下がっているのだ。 中国への輸出がもしゼロになった場合 NVDAは4半期の決算では地域ごとの売り上げを公開していないが、10Kに年間の数字が載っている。これは10Kのデータを私がアレンジしたもの。 これによると、23年に(決算年度が1月なので実質的には2022年、AIブームが始まる前)21%もあった中国への輸出は25年には13%まで落ちている。 台湾も26%から16%まで落ちている(ただし、台湾への輸出は制限されていない)。 それに反して、アメリカのシェアは31%から47%まで上がり、シンガポールも8%から18%まで上がった。そしてその間、売り上げは約5倍になった。 つまり、 NVDAの中国への依存度はここ数年でかなり下がっている 。シンガポール向けの製品の一部が中国に流れているとしても今の時点ではシンガポール行きの輸出は制限されていない。 単純計算で中国への輸出は年$17billionとして1Qで約$4.3billionになる 。これが全てなくなったとして、それを 他の地域への販売成長で補えるか ? 私はできると思う 。なぜならイーロンもザッカーバーグもGOOGもMSFTもCRWVもGPUを取り...

今回のNVDA決算は今までとは逆で期待値が低め

 今回のNVDA決算は今までとは逆で期待値が低めだ。売り上げをミスるのではないか、との声もある。NVDAは時価総額ではAAPL、 MSFTに次ぐ第3位だが決算が相場に与える影響では圧倒的に第1位。今S&P500 最高値まで3%。水曜のNVDAの決算は相場のかなり重要な先行指数になる。秀さんの決算プレビュー! 私が作ったNVDAの決算予想 この予想は私が5月18日に作った。今までは毎期、予想を作ってから決算発表になるまでの間にコンセンサス予想が少し上がってビートするのが難しくなっていたのだが、 今回はなんと来期売り上げのコンセンサス予想が先週から下がった。 EPSの予想数字も下がっている。今期の売り上げ予想は少し上がった。 これはなぜかというと、今期は4月15日に発表された中国へのH20輸出禁止に伴う特別損益の$5.5billionがあるから。この数字の扱いがアナリストによって違うし、決算直前までこの数字を予想に反映させていなかったアナリストもいたと思うので、数字がばらついているのだ。つまりノイズがうるさい決算となる。 だからいつもにも増してEPSや今期の売り上げの数字はミスろうが、超えようが、ほぼ無視されると思う。 問題はJensenのコメントと来期の売り上げガイダンスだ 。 今期の私の予想はコンセンサスよりもかなり強気。来期売り上げに至っては株はあげると思われるレベルよりさらに上の$48billion。でも コンセンサスがすでに$46billionを切っているので、Jensenも$48billionもガイダンスを出す必要はない。よっておそらく発表は$47billionになるのではないかと思う 。でも私は素直に私のモデルの数字に基づいて予想を立てた予想の数字を載せておく。

タルムード

似たような本(タルムード関連の本)があと三冊あるのでまた近いうちに投稿する予定。 序論:ユダヤの知恵とその普遍性   ユダヤ民族は約5000年にわたる歴史の中で、多くの知恵を培ってきた。その知恵の源の一つが「タルムード」と呼ばれる聖典である。本書『ユダヤ五〇〇〇年の知恵 聖典タルムード 発想の秘密』では、タルムードに込められた思考法や価値観を解説し、現代社会においても応用できるヒントを提供している。ユダヤ文化の知恵は宗教的な枠を超え、論理的思考や創造的発想の技術として、多くの分野で役立つものである。本書を通じて、ユダヤ人の成功の背景や知識の活用法を学ぶことは、人生や仕事においても貴重な示唆を与えてくれるだろう。   本論:タルムードの知恵とその応用    (1)論理的思考の重要性 タルムードの特徴の一つは、結論よりも議論のプロセスを重視する点にある。さまざまな解釈を交わしながら議論を深めることで、物事を多角的に考える能力が養われる。この思考法は、法律や学問の分野だけでなく、ビジネスにおける問題解決にも有効である。現代においても、批判的思考やアイデアの創出に活用できる知恵が詰まっている。   (2)経済と商業における知恵   ユダヤ人は歴史的に厳しい環境に置かれることが多かったため、柔軟な経済観を発展させてきた。本書では、長期的な視点を持つことの重要性や、リスク管理の考え方が紹介されている。ユダヤ人の成功の背景には、「知識を資産とする」という価値観があり、これが金融やビジネスの世界で発展を遂げた要因の一つである。   (3)倫理と人生哲学   タルムードには倫理的な教えが豊富に含まれている。例えば、「知識を追求することが人生の目的である」という理念は、個人の成長にとって重要な考え方である。また、逆境を乗り越えるための知恵として「挑戦を恐れず学び続ける」ことが強調されている。この哲学は、現代社会においても自己成長の指針となり得るだろう。   結論:知恵を活かし、未来へ   本書『ユダヤ五〇〇〇年の知恵 聖典タルムード 発想の秘密』は、ユダヤ民族の知識や価値観を現代の視点で紹介し、実践的...

"unbelievable decision"

 Introduction An "unbelievable decision" has the power to break common sense and open up new possibilities. When a manager makes such a decision, it is often accompanied by a lot of criticism and concerns, but it is a moment that can be the key to success. The example of Elon Musk's founding of SpaceX and his challenge to enter the space business as a private company is a typical example. In this paper, we will use this specific example to discuss the points that managers should consider when making important decisions. This paper The decision by Elon Musk to found SpaceX was judged by many experts to be "reckless." At the time, entering the space business was considered to be extremely risky, required huge amounts of capital, and was unlikely to be successful for a private company. However, Musk set a grand vision of "moving humanity to Mars" and continued to take on the challenge. As a result, he achieved the feat of being the first private company i...