今回も前回同様、ノイズの多い決算となる。前回はガイダンスの数字が中国への輸出を除いた数字で前期と比較できなくなってしまい、ミスしたのかどうなのかよくわからない状態だった。今回もそれに近い状態が予想される。
決算後の7月と8月にH20の中国への輸出禁止は解除された。よって前回計上された$4.5 billion のチャージはおそらく今期にリバースされる。前回Cost of Revenue (COR) にチャージが計上されたので、今回のCORはチャージのリバースで極端に低くなるはず。
そして前回、もし中国への輸出ができれば2Qのガイダンスは$8 billion 高かった、と言っていたので、その売り上げが実際に計上される3Qのガイダンスはその分増えるのか?ここが肝だ。
また、このH20輸出再開はそれを中国に売った売り上げの15%を政府にExport Taxとして納めなければいけないという、尾ひれがついている。これもCORに計上されるはずなので、これは3Q以降のNVDAのグロスマージン(粗利益率)を下げる。
これらのノイズはアナリストたちが注目するAdjusted(non-GAAP)の数字からはおそらく全て取り除かれるので実際にはそれほど影響が出るわけではないが、ノイズが多すぎて根底に流れる業績のトレンドが見にくくなることは確かだと思う。
Comments