なぜ強気コンセンサスは逆張りできないのか?
なぜ強気コンセンサスの場合は逆張り情報にならないのか?それは過去のデータに基づくと、株というのはほとんどの場合(米株の場合)上がるから。 過去65年間のデータによると、74%の年で株価は上がった。つまり10年間のうち、7年か8年は株価は上がる、ということ。 さらに過去65年間でS&P500が3年連続で上がったのはなんと18回もあり、そのうちの半分の9回は4年目も上がった。 ちなみに前回やっとインフレが収まった1982年から1989年までは8年連続で上がった。 つまり、コンセンサスが弱気な場合、投資家はかなり確率の低い状態を想定していることになる。だから逆張りが成功しやすいのだ。 コンセンサスが強気な場合、株は上がる確率の方がずっと高いので、当たってしまうことが多い、というだけの話。 なぜ米株は7-8割の確率で上がるのか? アメリカの株相場が右肩あがりなのはいくつか理由がある。 ・まだ人口が増えている。人口の伸びはそのまま名目経済成長になる。 ・世界中から優秀な人が集まってきて起業をする土壌が出来上がっている。 ・出る杭はもてはやされ、打たれない文化である(これは最近の格差拡大のせいで少し変わりつつあるが)。 でも長期で右肩上がりの相場を信頼できる一番大きい理由はインフレだ。 別の言い方をすればお金を刷ることによる通貨の価値の希薄化。株価が上がるのでななく、ドルの価値が下がるので、ドルで評価される株価が相対的に上がるのだ。 コロナ以降の5年間のインフレでドルの実質価値は25%下がった。つまり、たとえ企業の価値は全く変わらなくても、ドルで評価されている限り、株価は25%上がるのだ。 逆に日本株が40年近く高値を更新しなかったのは経済の停滞がもちろん原因だけど、その間、インフレがほとんど無かったことも影響しているはず。 そしてたったの年2%と侮るなかれ。年2%でもマイナスの複利は恐ろしい。今の100万円が30年後には55万円の実質価値になっている。 だから老後の資産をドルや円預金や債券だけにしておくのは危険だと私は思う。特に米国も日本も財政赤字が改善される兆しは一向にないので、これからも通貨の価値は毎年下がるだろう。 インフレは政府がこっそりと無言で庶民の全財産から徴収している約年2%の税金なのだ。その税金徴収を免れるには株や不動産など、インフレと共に価値が上がる資産に投資するしかない。
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